百度「PaddlePaddle」、半導体メーカーとの提携加速
中国の検索大手の百度(北京市、バイドゥ)は、自社のディープラーニングフレームワーク「PaddlePaddle」に関して、半導体メーカーとの提携を進めている。半導体メーカーと直接協力することで、AI開発の効率化を高める「PaddlePaddle」の機能強化を狙う戦略にある。
PaddlePaddle事業において百度は2022年5月、エヌビディア、インテル、アームといった内外のハードウェアメーカーと共同で、「ハードウエア生態系共創プロジェクト」を発表。パートナー企業がソフトウエア・ハードウエアに関する基礎開発技術を持ち寄り、異なる応用シーンや製品に向けて、カスタマイズされたPaddlePaddleフレームワークを打ち出す内容で、同プロジェクトには、現在までに17社が加入した。
PaddlePaddleと提携関係にあるハードウェアメーカーは現在30社を超え、国内外の主な機械学習チップはほぼPaddlePaddleに適合している。
PaddlePaddleは、開発者コミュニティの規模が5月時点で477万人に達したほか、産業応用の面でも企業18万社に導入された。
百度の王海峰最高技術責任者(CTO)は、「PaddlePaddleに基づけば、誰でもAI開発者になれる」と紹介している。