AI人材の育成プラットフォームを設立、重慶市
重慶市は19日、ハイテク産業・科学技術の工業団地「西部(重慶市)科学城」内に人工知能(AI)関連の人材育成プラットフォームを開設したと発表した。同時にインターネット検索大手の百度(北京市、バイドウ)のディープラーニングフレームワーク「百度飛槳(PADDLE PADDLE)」を導入し、スマートテクノロジーを活用した産業の高度化を加速する。19日付上游新聞が伝えた。
市は同日開いたAI研究者が集まるイベント「西部(重慶市)科学城AI開発者峰会」で明らかにした。重慶市高新区管理委員会のもと、百度とハイテク産業を支える人材サービスの中関村智酷双創人材服務(北京市)が主催。
重慶市新区管理委員会の責任者によると、同市と中国のシリコンバレーと呼ばれる北京市の中関村軟件園の人材育成組織が、百度飛槳を利用してAI人材の育成に当たる。百度飛槳は、ディープラーニング技術で経験が浅い開発者でも、容易に活用することが可能だ。
今後3~5年の間にAI、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、第5世代(5G)移動通信システム、半導体チップなどの産業を中心に、ハイエンド人材200人を育てるのが目標。産学連携による科学技術イノベーション、人材主導型プロジェクトも推進し、50社の技術的課題の解決を目指すとした。