Nexperiaが供給を再開、ホンダの北米工場は24日から生産再開へ

中国電子機器大手の聞泰科技(WINGTECH、湖北省黄石市)のオランダの完全子会社で半導体メーカー、Nexperia(安世半導体、ネクスペリア)が一時的に出荷を停止したことで世界的に半導体が不足し、日本の大手自動車メーカーホンダの北米工場が操業停止または減産に追い込まれていた。しかし最新の情報では、Nexperiaが出荷を再開したことを受け、が北米で停止または減産していた工場は11月24日から通常生産への復帰を目指すという。
ホンダのメキシコ工場は10月28日から操業を停止、米国とカナダの工場も10月27日から減産していた。ホンダは部品サプライヤーに対し、これらの工場の停止・減産が11月21日まで続く見通しであると伝えており、状況が整い次第、11月24日から正常生産へ移行する計画だ。
ホンダは一部の車載部品にNexperia製の汎用半導体を使用している。報道によると、ホンダの米国法人は「在庫状況を見ながら順次通常生産へ戻していく」としているが、在庫次第では再開時期が変更される可能性もあるという。
一方、ドイツの自動車部品大手のContinental(コンチネンタル)傘下の自動車部品メーカー、OMNIVISION(オムニビジョン)の幹部は、すでに中国からNexperia製チップの第一陣を受け取ったと述べた。
また、ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)中国部門トップのラルフ・ブランドステッター氏も、業界がチップの初回供給を受け取り始めていると明らかにした。「米国との合意成立後、中国商務部は迅速に対応し、短期の特別許可を発表した」と述べている。



