中国商務部、Nexperiaの半導体を輸出解禁へ

中国商務部(商務省)の報道官は1日、中国電子機器大手の聞泰科技(WINGTECH、湖北省黄石市)のオランダの完全子会社で半導体メーカー、Nexperia(安世半導体、ネクスペリア)の輸出制限について、記者の質問に回答し、「条件を満たす企業については、輸出に関する免除を総合的に検討する」と説明した。
オランダ政府は経済安全保障上の懸念があるとしてNexperiaを政府管理下に置き、これに反発した中国政府が国内工場からの出荷を規制していた。
報道官は、「これまでにも安世半導体関連の質問に回答してきたが、改めて強調したいのは、オランダ政府による企業内部への不当な干渉が、現在の世界的な生産・供給チェーンの混乱を引き起こしているということだ」と指摘。さらに「中国は責任ある大国として、国内外の産業・供給チェーンの安全と安定を十分に考慮している。実際に困難に直面している企業は、速やかに商務部または地方の商務主管部門に連絡してほしい」と呼びかけた上で、「条件を満たす企業については、輸出に関する免除を総合的に検討する」と話した。



