成都拓維、OLED向け8.6世代CMMを初出荷

(成都高新の発表より)

光電技術の研究開発、半導体デバイスの製造、金属表面処理、およびOLED(有機ELパネル)向け治具材料の生産を手掛ける成都拓維高科光電科技(四川省成都市)はこのほど、自社開発による第8.6世代ライン向け金属マスク(CMM=Common Metal Mask)の初号製品を完成させ、業界大手顧客へ納入した。成都高新が15日伝えた。

成都拓維高科光電科技は2017年3月の設立。韓国から精密マスク再生技術を導入した国内初の企業。精密金属マスクの研究開発と生産にいち早く着手した企業のひとつ。今回出荷された8.6世代CMMは基板サイズ2620×2290mmに対応しており、OLEDテレビ、車載ディスプレイ、タブレットやノートPCなどの中・大サイズディスプレイ向けに設計されている。従来の中小サイズOLED(スマートフォン向けに主流の6世代ライン)に比べ、大型基板では一度の蒸着でより多くの大型パネルを切り出すことができ、製品単位あたりのコストを大幅に削減できるのが特長だ。

大世代ラインのCMMは、FMM(蒸着用高精細ハイブリッドマスク)のように長さ方向を拡張するでは足らず、材料全体にわたって露光、エッチング、張力制御といったプロセスを行う必要があり、素材加工の難易度が格段に上がっている。特にシート製作やテンション溶接などの工程は大きな技術的課題とされてきた。成都拓維は第6世代CMM量産で培った技術基盤に加え、G8.6世代向けの特別プロセスを開発し、国内初となるCMM出荷を実現した。

首片8.6代CMM成功交付!OLED国产化再破关键壁垒

Tags: , , , , ,

関連記事