TSMCの米アリゾナ工場、エヌビディアの「Blackwell」受託生産か=米報道

半導体受託生産(ファウンドリー)世界大手の台湾積体電路製造(TSMC、台積電)が米アリゾナ州で建設を進めているファブで米半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)がGPU(画像処理半導体)最先端モデル「Blackwell」を生産することで両者が協議を進めているもようだ。米ロイター通信が関係者の話として5日伝えた。

TSMCはすでに2025年早々の生産に向けて準備を進めているという。契約が成立すれば、TSMCのアリゾナ工場にとって新たな顧客が確保されることになる。同工場は来年量産を開始する予定だ。米Apple(アップル)とAdvanced Micro Devices(AMD、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)はいずれも顧客となっているという。

今年3月に発表されたNVIDIAのBlackwellチップは、これまでTSMCの台湾工場で生産されてきた。TSMCはNVIDIAのBlackwellチップの前工程をアリゾナで生産する予定だが、チップはパッケージングのため台湾に輸送する必要がある。アリゾナのファブには、Blackwellチップに不可欠なCoWoS(チップ・オン・ウエハー基板)能力がない。

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