吉利が衛星打ち上げ成功、自動運転サービス向け

中国の民間大手自動車メーカーである吉利汽車の親会社である浙江吉利控股集団は2日、人工衛星の打ち上げに成功した。自動運転車に高精度な位置情報を提供するため、自前で構築する衛星ネットワークの第1弾となる。

吉利グループ傘下のテックイノベーション企業である浙江時空道宇科技が開発した量産型の低軌道衛星「吉利未来出行星座」9基を四川省の西昌衛星発射センターから打ち上げ、軌道に入ったことを確認した。

吉利は今後、宇宙と地上を一体化させた高精度な時空情報システムの建設に本格着手する。同システムは、自主開発衛星の「吉利未来出行星座」と、時空道宇が構築した地上システム「PPP-RTK時空情報ネットワーク」をベースとし、2026年をめどにミリメートル級の測位サービスを世界に向けて提供。スマートマニュファクチャリング、ドローンの運航、環境モニタリング、スマートモビリティサービスといった多くの領域で支援サービスを手掛ける。

時空道宇は2018年の設立。AICT(航空宇宙情報通信)インフラの構築・ソリューション提供に従事する。21年初めに「吉利未来出行星座」の開発に着手し、15カ月で12基の衛星の設計・製造を終えた。

吉利の人工衛星のイメージ図(時空道宇のリリースより)

一箭九星成功入轨,时空道宇推动中国商业航天迈入2.0时代

 

浙江空道宇科技有限公司

 

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