吉利汽車、人工衛星に41億元投資=自動運転などに応用か

中国自動車大手の吉利汽車(浙江省杭州市)が、総額41億2,000万元(約660億4,300万円)を投じて低軌道人工衛星の開発生産に本格着手するもようだ。衛星インターネットアクセスによる自動運転システムなどに応用するとみられている。27日付智能製造網が伝えた。

情報筋によると、山東省青島市膠州でこのほど、「青島上合航天科技新産業プロジェクト案」が正式にスタートした。吉利汽車の広報によると、同社傘下の吉利科技集団が2018年から民間の航空宇宙企業、時空道宇科技(GEESPACE)に戦略的に投資し、人工衛星分野に初参入。独自に開発した2モデルの低軌道人工衛星が工場出荷審査で合格しているが、具体的な打ち上げ時期は明らかにされていない。

青島市でのプロジェクトは、吉利汽車傘下の浙江時空道宇科技術が担う。時空道宇の総経理で、首席科学者の王洋曽氏は「衛星インターネットアクセスと車両のコネクティットサービスの連結は開発トレンドの最先端だ」と指摘。吉利汽車も「次の段階では宇宙開発グループを設立し、宇宙と地面からのインターネットを使った立体的な運転サービスシステムを確立していきたい」と話している。

吉利将成立航天集团,投资超41亿开发低轨卫星互联网

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