深センの新興自動運転企業、1億米ドルを資金調達 ロボタクシー展開へ
自動運転ソリューションスタートアップ企業の深セン元戎啓行科技(DEEPROUTE、広東省深セン市)は4日、C1ラウンドで国内の特定の自動車メーカーから1億米ドル(約152億5000万円)を資金調達したと発表した。自動運転ロボタクシー(Robotaxi)の商業運転の展開を加速する。
元戎啓行は2019年の設立。米半導体大手、NVIDIA(エヌビディア)のパートナーとして同社の新世代の車載コンピューティングプラットフォーム「NVIDIA DRIVE Thor」に基づいてデータモデルセット「VLA(Vision-Language-Action Model)」の研究開発(R&D)を行い、2025年にリリースする計画だ。 VLAモデルを通じてスマート運転システムは高次の思考能力を持ち、複雑な相互作用事象、隠された意味情報、交通シナリオの論理的推論を理解できるようになる。米Tesla(テスラ)の完全自動運転(FSD)システムに類似したものになるとされている。
同社の周光最高経営責任者(CEO)は「投資家とパートナーのリソースの優位性を組み合わせ、AI(人工知能)によるスマート運転を通じて人間のような思考能力と判断力を与え、最終的に汎用AIを実現する」と目標を述べた。今年末までに、同社のスマート運転システムを搭載した3車種が市場投入される見通しだ。