中国の汎用フォトマスク企業、龍図光罩が創業板に上場
半導体国産化を後押し
半導体製造に欠かせない主要部材であるフォトマスクの汎用品を製造する深セン市龍図光罩股フン(広東省深セン市)が6日、上海証券取引所のハイテク新興企業向け市場「創業板」に上場した。調達資金は、先端半導体向けフォトマスクの量産プロジェクトに充て、中国の半導体国産化を後押しする。
同社は中国国内で数少ないフォトマスクのサードパーティ。中国の汎用フォトマスク市場は海外メーカーの独壇場にあり、海通証券が1月に発表したリポートによると、米フォトロニックス、日本トッパンフォトマスク、大日本印刷(DNP)の3者が8割以上のシェアを掌握。先端半導体向けに至っては、国産化率がわずか3%にとどまっている。
中国のフォトマスクメーカーの製造技術は、180ナノメートル(nm)製造プロセスに収集し、130nmプロセスの技術を掌握する企業はほんの一握り。90nmプロセス以下はほぼすべてを輸入に依存している。
龍図光罩は130nmプロセスを掌握しており、新規株式公開(IPO)で調達した資金は、先端半導体向けフォトマスクの研究開発センターと生産設備の建設に充て、将来的には90nm、65nm、さらにはそれ以上の技術で製造したフォトマスクの量産を目指す。