中国でEV技術人材、103万人不足 市場急拡大に追い付かず

中国工業情報化部が発表した「製造業人材育成計画ガイドライン」によると、国内では2025年までに省エネ・新エネルギー車(NEV)向けで必要とされる人材の人数は120万人に達する見込みだが、最大で103万人が不足する見通しだ。このうち、NEVの整備分野では80%の人材不足に直面すると指摘した。

中国汽車工業協会が6月に発表したデータによると、23年の自動車生産・販売台数はともに900万台を突破し、国内市場シェアは30%以上に達した。輸出台数も120万3000台に達し、世界の新エネルギー自動車産業の重要な勢力となっている。

一方で、中国国内の多くの大学もNEV向け自動車整備を専門とした学科などを設けている。電動化やネットワーク接続、スマート化などの専門技術人材を育成している。

知能製造網によると、NEVの専門家は「NEVは、より複雑な電子と制御システムを搭載しているため、メンテナンス担当者の専門能力は、より高いものが求められる」と指摘。技術者は電子と制御システムの原理と機能に精通してはじめて、電子制御ユニット(ECU)等のメンテナンスに従事するすることができる。高電圧電気システムの運用および保守能力、障害解析やハードウェアのメンテナンス能力、機械設備のメンテナンス能力など分野は幅広い。

中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)傘下の高級NEVメーカー、深セン騰勢新能源汽車(広東省深セン市、騰勢汽車)の責任者は、「NEV分野の人材は103万人不足するということは、逆にNEVの発展と未来への無限のチャンスを表している」と話す。上海蔚来汽車(NIO、上海市)の責任者も「最も不足しているのは、国境を越えた分野横断的な複合人材だ」と指摘。オンラインで海外からも人材を集めているという。

中国完成車メーカーの上汽通用五菱汽車(SGMW)は、吉林大学や同済大学、華南理工大学など有力大学からの専門人材の獲得に力を入れているという。

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