トヨタ、ADASで華為と提携か=中国報道
次期グローバルモデルに搭載
中国メディアの騰訊汽車は7日、トヨタ自動車が次期グローバルモデルに搭載する先進運転支援システム(ADAS)に関して、「トヨタ+華為技術(ファーウェイ)+Momenta(モメンタ)」の3社連携方式を採用すると報じた。
同記事によると、中国の自動運転スタートアップのMomentaがソフトウエア、中国通信機器大手の華為がハードウエアを提供するという。
華為はこれ以前にも、スマートコックピット領域でトヨタ車と提携しており、トヨタが先ごろ中国向けに投入した新型カムリは、華為と共同開発した車載システムが搭載された。
モメンタは2020年3月にトヨタと戦略的提携関係を結び、21年3月にトヨタから出資を受けて提携関係を深めた。
トヨタは、中国のスマートカー市場で高い知名度と技術力を持つ華為との提携を通じて、近い将来訪れる次世代カーを巡る競争への布石を打つ戦略とみられる。
日本車は近年、中国市場で苦戦を強いられている。乗用車市場信息聯席会の統計によると、23年の中国新車販売市場における日本車のシェアは3年連続で低下して、過去最低の17%だった。トヨタの同年の中国販売は前年比12.4%減の170万1000台にとどまった。