中国で固体電池の開発競争過熱、ブレークスルー技術も

中国で固体電池の技術開発競争が激化している。全固体電池は、航続距離の短さ、充電時間の長さといった電気自動車(EV)の課題を大幅に改善する切り札とされる。中国でも多くの企業が参入して技術を磨いており、「今年は固体電池の量産化を実現させるための重要年」になるとも言われている。

重慶太藍新能源(重慶市)はこのほど、セルの単体容量とエネルギー密度を世界最高水準に高めた車載用固体電池の開発に成功したと発表した。セルの単体容量は120Ah、実測ベースでのエネルギー密度は720Wh/kgに達したとしている。

このほかにも4月に入り、深セン藍海華騰、寧徳時代新能源科技(CATL)などの上場企業が続々と固体電池開発事業に関する最新の動向を明らかにしている。

藍海華騰は7日、投資家向けサイトで、同社が出資する全固体電池スタートアップの「高能時代(GTC-Power)」が完成車メーカーと提携事業を進めていることを明らかにした。ただ、商業機密に関わるとして詳細な説明は控えた。

CATLは3日、同社が開発したエネルギー密度500Wh/kgの「凝縮型バッテリー」に関して、搭載を視野に民間向け有人電気飛行機の開発プロジェクトに参加しているほか、車載向け製品の投入を予定していることを明らかにした。

リチウムイオン電池材料メーカーの深セン市徳方納米科技は3日、「固定電池向けにどのような製品や技術備蓄があるか」という投資家の質問に対して、「当社のリン酸鉄リチウム(LFP)やリン酸マンガン鉄リチウム(LMFP)といった正極材料は、固体電池にも適している」と回答した。

中商産業研究院によると、2030年の中国の固体電池市場は、車載用以外の用途を含めた全体規模が200億元(約4,197億円)に拡大すると見込まれている。

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