HancomがスペインのAI生体認証企業FacePhiへの戦略的投資を発表

Hancom’s CEO Yeon-soo Kim (L) & FacePhi’s CEO Javier Mira (R) at the Invest Signing Ceremony in Barcelona, Spain

Hancomはアジア太平洋地域におけるFacePhiの独占営業権を取得

Hancomは同社ブランド(ホワイトラベル)による販売で海外AI市場参入の足掛かり構築へ

FacePhiは世界クラスのセキュリティーを備えた顔認証技術を保有

【バルセロナ、ソウル(韓国)2024年3月25日PR Newswire=共同通信JBN】Hancom(最高経営責任者(CEO):Seong-jun Byun氏ならびにYeon-soo Kim氏)は、スペインの人工知能(AI)生体認証企業であるFacePhiへの戦略的投資を計画しています。

Hancomは25日、スペインのバルセロナでHamcomのYeon-soo Kim氏とFacePhiのJavier Mira氏の両CEO出席の下、投資契約に調印したことを発表しました。この投資契約により、HancomはFacePhiに出資してアジア太平洋(APAC)地域におけるFacePhiの独占営業権を獲得します。

FacePhiはスペインとフランスの証券取引所に同時上場しており、生体認証に必要な顔、指紋、瞳孔、音声認識技術など、さまざまなAIベースの生体認証技術を保有しており、主に欧州と中南米で事業を展開しています。FacePhiの優れた技術は国内外から高く評価されており、韓国では多くの金融企業が同社の顧客になっています。

特に、顔認証技術で最も重要な機能であるアンチ・スプーフィング(なりすまし防止)機能について、FacePhiは広く普及しているアクティブ判定方式(顔を動かして本人であることを証明する方式)ではなく、次世代技術として台頭しつつあるパッシブ判定方式(正面からの顔画像ひとつで本人であることを証明する方式)を使った技術を保有しています。2022年、FacePhiは米国立標準技術研究所(NIST)から、顔認証技術のなりすまし防止性能を保証する「i-Betaレベル2」認定を取得しました。パッシブ方式のi-Beta Level 2企業は世界に9社しかないという事実が、FacePhiの技術は世界クラスであることを実証しています。

今回の投資により、HancomはFacePhiの第2位の株主になります。Hancomはアジア太平洋地域でFacePhiのソリューションをHancomブランドで販売します。このホワイトラベル方式を通じ、今回の投資をグローバルAI市場での地位を強化する足掛かりとして活用します。

Hancomは今回の契約による相乗効果を期待し、FacePhiのマルチ認識生体認証技術をHancomのAI、HancomWITHのセキュリティー技術、Clipsoftのレポーティングツール、Hancom CareLinkのヘルスケアサービスと組み合わせることで、新たなサービスやビジネスを開発し、それを向上させる計画です。

HancomのYeon-soo Kim CEOは「当社は今回の投資によってHanomのAI事業領域を拡大することができます。将来的には、Hancomのブランドを冠したFacePhiソリューションをアジア太平洋の全域に供給し、海外での販売を拡大することを見込んでいます。当社は今後も優れたAI企業との提携、投資、買収を積極的に推進し、AI市場をリードしてまいります」と述べました。

一方、世界のデジタル認証ソリューション市場は年平均12%の成長率で拡大しており、セキュリティーレベルの向上に伴い、従来の指紋認証中心の生体認証技術から顔認証に移行する傾向にあります。ディープフェイクなどの技術の進歩に対応するため、偽造防止に向けたパッシブ判定方式の採用が進むと予想されています。

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