熙泰科技、シリーズAで10億元超調達 四川省に12インチOLED工場建設
中国ディスプレイメーカーの安徽熙泰智能科技(安徽省蕪湖市)は6日、シリーズAで10億元(約201億円)超の資金調達を完了したと発表した。今回の資金調達は四川省天府新区に建設を進めている12インチシリコンベースのマイクロOLED(有機ELパネル)モジュール工場の建設と運営に充てる。
熙泰智能は業界をリードするマイクロOLEDマイクロディスプレイ製品の生産基地を建設することで、AR/VR/MR/EVF/FPV向けの超高解像度ディスプレイ応用市場を開拓する計画だ。 新工場の総投資額は60億元。第1期の月産能力は6kウエハー(積層型有機ELデバイス)で、中核設備はすべてオランダの半導体設備メーカーのASML、米半導体製造装置メーカーのアプライドマテリアルズ、東京エレクトロン(TEL)および他の主要な国際的な装置メーカーを導入する計画で、2023年12月に主要設備の搬入が開始された。
熙泰智能は2016年6月に設立。半導体マイクロディスプレイの研究開発と製造に重点を置き、シリコンベースのOLED分野に参入した最初の企業の一つで、300人以上の技術チームを持つ。