TSMC、嘉義県に1nmプロセス工場建設へ=台湾報道
世界最大の半導体ファウンドリ台湾積体電路製造(TSMC)が、1ナノメートル(nm)製造プロセスの最先端工場を台湾・嘉義県に建設する計画を進めているもようだ。
集微網が台湾報道を引用して21日伝えた。消息筋によると、TSMCは嘉義科学園区を管轄する南部科学園区(南科)管理局に100ヘクタールの土地の使用を申請済み。そのうちの40ヘクタールは先進製造プロセスのパッケージング工場に、60ヘクタールは1ナノ工場に充てる計画という。
TSMCが申請した100ヘクタールの土地使用申請は、嘉義科学園区が計画する第1期開発面積の88ヘクタールを超えており、嘉義科学園区はTSMC誘致に向けて、今後、第2期開発を急ぐとみられる。
TSMCは23年、桃園、中科、竜潭など台湾の複数の科学園区を1ナノ工場の候補地に選定していたが、給水や給電の問題があったとされる。
TSMCが以前に発表した技術ロードマップによると、1.4nmプロセスの「A14」と1nmプロセスの「A10」は、2027年〜30年の間に量産に達すると予想されている。