蘇州智加科技が2億米ドル調達、自動運転トラックを量産化へ
自動運転トラック開発の蘇州智加科技(江蘇省蘇州市、Plus.ai)は10日、2億米ドル(約212億1,600万円)の資金調達を完了したと発表した。資金は、自動運転の大型トラックの実用化に充てる。11日付雷鋒網が伝えた。
蘇州智加科技は今年、業界に先駆けて高度な自動運転レベルを備えた大型トラックの量産化を開始する予定で、販売ネットワークを構築する。現在は中国と米国でのみ販売しているが、今後は欧州やアジア市場も開拓していく。
同社は国内では大手トラックメーカーの一汽解放汽車(吉林省長春市)と合資会社を設立し、
世界で初めての量産型の自動運転トラックを発表。19年12月には、米国でL4(特定の条件下における完全自動運転)レベルの自動運転トラックによる東西横断輸送に成功し、米国最大手の酪農協同組合ランド・オ・レークのバター約18トンを積載して約4,500キロを走ったという。20年9月には、中国トラック配車サービスの満幇集団(貴州省貴陽市)と提携し、重量級トラック「J7」の配車サービスを開始した。物流企業との車両導入交渉も進んでおり、すでに数千件の予約を受け付けているという。
また自動運転システムの開発を標準化のために、ISO安全認証取得済の車載OS「BlackBerry QNX」を採用。中国の高速道路の自動運転規格の制定にも積極的に参画している。