越EVのビンファスト、8月に米国市場に上場へ
現地で年産15万台のEV工場を着工
ベトナムの電気自動車(EV)メーカーVinFast(ビンファスト)は7月28日、特別目的買収(SPAC)会社との合併で8月に米国での株式公開を計画していることを発表した。すでに提案された統合事業は米国証券取引委員会(SEC)の承認を得ているという。
ビンファストは2019年に事業を開始し、現在は米国での事業拡大の準備を進めている。 同社は新規株式公開(IPO)とノースカロライナ州で着工したEV工場で競争力を高める狙いだ。
ビンファストは昨年12月、米国のナスダック証券取引所にIPOを申請。今年5月には、特別目的買収会社Black Spade Acquisition Coと合併して株式公開する計画を発表した。ビンファストは7月28日、ブラックスペイドとの共同声明で、株主の承認とその他の慣例的な完了条件に従い、8月までに合併を完了する予定であると発表。統合新会社の潜在的な株式価値は230億米ドルと見積もっている。
ビンファストは米国にEV約3,000台を出荷し、今年3月から納車を開始している。7月28日には、ノースカロライナ州チャタム郡でEV工場の建設も着手した。第 1 期の投資額は最大 20 億米ドルで、敷地面積は約 1,800 エーカー。2025年に稼働開始する予定。当初の年産規模は15万台で、同社のEV「VF7」「VF8」「VF9」を生産する計画だ。