仏フォルシア、BYDとタイにシート組立工場
仏大手自動車部品メーカー、フォルシア(FORVIA、パリ)は20日、中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD、広東省深セン市)と提携し、タイのラヨン県に最新鋭のシート組立工場を新設すると発表した。
新工場は、2017年に設立されたBYDとフォルシアの合弁会社、Shenzhen Faurecia Automotive Components Co Ltd.の過半数の株式をフォルシアが取得し、シート生産を実施する。
フォルシアは、BYDと共同で過去1年半の間に4つの工場を設立したほか、中国でこれまでに7カ所の最先端工場を設立している。
フォルシアの自動車シート事業部門担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントのフランク・フーバーは、「タイでの新たな自動車シート事業は、 タイはアジア太平洋地域における当社の輸出拠点となり、当社が将来的に成功を収めるための重要な成長エンジンとなる」とコメントした。
フォルシアは、アジア全域の従業員数は4万人以上。22年の同地域におけるグループの売上高は67億ユーロ(約1兆545億円)を超え、同社の総売上高の27%を占めた。アジア(インドを除く)の自動車生産台数は、25年までに世界の50%を占めると予想されている。