中国、生成AIの管理規則 8月15日施行

中国の国家インターネット情報弁公室は13日、生成AI(人工知能)の管理規則となる「生成AIサービス管理暫定弁法」を発表した。8月15日に施行する。

新ルールは全24条で構成され、4月に発表した規制案から条文数を増やした。生成AIサービスを提供する事業者に対し、アルゴリズム設計や、訓練データ、AIモデルの管理、ユーザーの個人情報や商業機密の保護責任などに関して条件を設定する一方で、生成AI産業を支援していく国の方針を明確に示しており、追加された条文は、生成AIサービスを奨励する内容が多くを占めた。

例えば、第2章の第5条と第6条はいずれも、各業界、各分野における生成AI技術の革新的な応用を奨励する内容が盛り込まれた。生成AIアルゴリズムや、生成AIを適切に活用していくためのフレームワーク、生成AI向けの半導体、ソフトウエアといった基礎技術の自主イノベーションや、平等・互恵な国際交流・提携、生成AIに関する国際ルール作りへの参与を奨励するとも定めた。

規制面では、「生成AIサービスを分類・等級づけして包括的、かつ慎重に監督管理する」と規定。海外の企業が中国国内で生成AIサービスを提供する際は、海外企業の対中投資に関連する法律やルールに合致していなければならないと定めた。

業界関係者は新ルールについて、生成AIの実用化が実現可能であることを強調するとともに、それに伴うリスクの防止や対応、リスク管理面における基本的な構想を指し示していると指摘。新ルールの施行は、生成AIが発展していくための良好なイノベーションエコシステムの創造につながると期待を示した。

国家网信办等七部门联合公布《生成式人工智能服务管理暂行办法》

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