韓LGエナジーソリューション、チリのリチウムメーカーから調達契約
韓国の電池メーカーであるLGエナジーソリューション(LGES)はこのほど、チリのリチウムメーカーソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリ(SQM)から調達量を大幅に増やす契約を交わした。 調達量は、以前の契約で合意した炭酸リチウムと水酸化リチウムの量のほぼ2倍となる計画だ。
両社は2021年、29年までのリチウム供給契約を締結し、合計5万5,000トンに上る予定だった。 今回の新契約も29年に終了するものの、電気自動車(EV)用バッテリー向けの炭酸リチウムと水酸化リチウムの総調達量は10万トンに増やした。今回の契約はEV約120万台分のバッテリーを生産するのに十分な量だという。
SQMのリチウム事業担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるカルロス・ディアス氏は、「LGエナジーソリューションが、電気自動車(EV)用バッテリー向けに精製リチウム製品を供給しているSQMの能力を信頼してくれたことに感謝する」と述べている。
米国とチリとの貿易協定のため、南米産のリチウム材料を使用したEVは、米国インフレ抑制法に基づく税額控除を米国で受けることができる。 この法律では、主要な電池材料の一定割合が米国または米国と自由貿易協定を結んでいる国で採掘または加工されたものでなければ、自動車は補助金を受けられないと規定されている。