小米のスマートEV開発、Q1だけで217億円投下

中国のスマートフォン大手、小米集団(シャオミ、北京市)の雷軍・会長兼最高経営責任者(CEO)は24日、SNS(交流サイト)を通じて、今年第1四半期(1~3月)はスマート電気自動車(EV)などのイノベーション事業に11億元(約216億8,400万円)を投じたことを明らかにした。

小米は、自社初のスマートEVの量産を2024年に開始することを目指している。

小米の盧偉氷総裁は24日の1~3月期決算電話会議で、「自動車事業は当初の計画どおり進めており、時間的な進ちょくは事前の想定どおり、あるいは繰り上がるだろう」と説明。開発を進めるスマートEVについて、計画に基づき年内に冬期と夏季のテスト走行を行う方針を示した。

■AI開発チームは1,200人規模に

小米は人工知能(AI)分野への投資も拡大している。4月にはAIの大規模言語モデル(LLM)チームを結成し、現在のAI分野に関連する従業員は1,200人以上に上ることを明らかにしている。
小米のスマートフォンやスマート家電、スマートスピーカーなどのスマート端末は、自然言語による応答が主流となり、将来的には人とモノが相互につながる入り口となると期待されている。

小米は今年3月の決算説明会で、LLM研究を継続し、マルチモーダル機能や自動車のインテリジェントコックピットの強化などを進めると述べていた。

小米の1~3月期決算は、売上高が前年同期比18.9%減の594億7,700万元、純利益が13.1%増の32億3,300万元となり、粗利益率は過去最高の19.5%だった。前四半期に続きスマートフォンの需要低迷が業績を圧迫した。期中に投じた研究開発(R&D)費は41億元で、スマートEVなどのイノベーション事業に4分の1超を充てた計算となる。

RESULTS ANNOUNCEMENT FOR THE THREE MONTHS ENDED MARCH 31, 2023

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