シーメンスヘルスケア、心臓カテーテル治療用ロボの販売停止
独シーメンスヘルスケアはこのほど開催した2023年第1四半期決算会議で、治療支援ロボット「CorPath GRX システム」について、心臓カテーテル治療向けの販売を停止すると発表した。シーメンスヘルスケアは心臓カテーテルの領域から4年足らずで撤退することになる。これによる同社の損失は3億6,200万米ドル(約495億8,300万円)に上るとみられている。
17日付時代財経が伝えた。シーメンスヘルスケアは時代財経の取材に対し、書面で回答。「CorPath GRXの心臓カテーテル領域における実用化レベルが自社の当初の想定に及ばなかった」と説明した。
その上で、「次世代のロボットプラットフォームの開発に着手した」と明示。「脳卒中(脳梗塞・脳出血)の予兆検知により、患者に有効な治療を提供したい」とした。
CorPath GRXは、血管内治療支援ロボットを開発する米コリンダス・バスキュラー・ロボティクス(以下、コリンダス)の第2世代製品。米国食品医薬品局(FDA)から2016年に経皮的冠動脈インターベンション(PCI)への導入、18年に肺静脈隔離術(PVI)への導入の承認を受けた。
シーメンスヘルスケアは19年にコリンダスを11億米ドルで買収した。
Siemens Healthineers fully on track after successful second quarter