中国リチウム電池の億緯リ能、ハンガリーに工場建設
26年からBMWに供給へ
中国リチウムイオン電池メーカーの恵州億緯リ能(リ=金へんに里、EVE Energy、広東省恵州市)は9日、ハンガリーのデブレツェン市内にバッテリー工場を建設すると発表した。ドイツ自動車大手、BMWグループのデブレツェン工場に大型円筒形バッテリーを供給する。
バッテリー工場はデブレツェン市内の北西部経済圏に位置し、面積は45万平方メートル。主に大型の円筒形電池を生産する予定で、 2026年に竣工し、試運転を経て稼働開始する計画だ。投資額や生産規模などは明らかにしていない。
デブレツェンは欧州の中心に位置し、メルセデス・ベンツ、BMW、Stellantis、フォルクスワーゲン(VW)など大手自動車メーカー工場へのアクセスが良い。
ハンガリーでの中国企業によるバッテリー工場の建設が相次いでいる。車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)も昨年8月、73億4,000万ユーロ(約1兆775億1,200万円)を投じてデブレツェンに年産100ギガワット時(GWh)のバッテリー工場を建設すると発表している。同社にとってドイツ工場に続く欧州で2番目のバッテリー工場となる。