米LiDARメーカーのLuminar、アジアに大規模工場 

10年以内に数百万台規模に

ボルボカーズが上海モーターショーで公開した新型フラッグシップSUV型EV「EX90 Excellence」にはルミナー製LiDARを標準搭載(同社リリースより)

自動運転車向けの高性能センサー「LiDAR(ライダー)」システムを手掛ける米Luminar(ルミナー)は17日、上海モーターショーの会場で、台湾のタッチパネル大手、宸鴻光電科技(TPK)との業務提携を発表した。アジアにLiDARの大規模工場を共同で設立し、急速に拡大する現地の需要に対応する。

合意書によると、ルミナーは向こう10年内に、アジアエリアでのLiDARセンサー出荷量を、車載搭載ベースで数百万台規模に到達させることを目指しており、新工場はその量産拠点となる。アップルやテスラなどを顧客に持ち、車載向けの革新的な製品の量産や、生産のオートメーション化で実績を持つTPKとの提携を通じ、この野心的な目標に挑む。

新工場はまず年間60万台の生産体制を整え、メルセデス・ベンツを含む自動車メーカーへのLiDAR供給を確保。需要が60万台を上回った時点で、生産能力を拡充する。TPKはルミナー株の購入も計画している。

ルミナー製LiDARを採用する量産車は現在20車種あまりで、その大多数が中国市場に照準を定めている。ボルボカーズが上海モーターショー初日の18日に発表した新型フラッグシップSUV型EV(電気自動車)「EX90」の最上位グレード「EX90 Excellence(EX90エクセレンス)」は、ルミナー製LiDARを標準搭載した。

今年の上海モーターショーは、ルミナーのほか、図達通智能科技(INNOVUSION)、北醒北京光子科技(Benewake Beijing)、北京亮道智能汽車技術、探維科技(北京)といった中国LiDAR企業が出展している。

Luminar Expands in Asia with New Factory; Standardized on New Variant of the Volvo EX90

Luminar

 

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