アリババ、ジャック・マー氏が帰国直後に組織分割を発表
中国電子商取引(EC)の阿里巴巴集団(アリババ集団、浙江省杭州市)は28日、阿里クラウド、ECの「淘宝(タオバオ)天猫商城(Tmall)」、出前情報アプリ「本地生活」、物流の「菜鳥」、国際デジタルビジネス、エンターテイメントの6大事業グループに分割し、それぞれ会社を設立すると発表した。各グループが独自に資金調達や新規株式公開(IPO)を検討するという。
快科技が伝えた。アリババグループの張勇会長兼CEO(最高経営責任者)が同日、「1+6+N」組織変更の開始を発表する全社員向けに書簡を送付した。事業グループと事業会社は、各事業グループと事業会社の取締役会の主導の下、別々の取締役会とCEO責任制を導入し、アリババグループは持ち株会社として完全に管理することになる。
張会長は「アリババグループとその事業とのガバナンス関係を再定義・再構築するもので、アリババの24年の歴史の中で最も重要な組織変更」と書簡の中で述べ、将来的には条件を備えた事業グループや企業は、独立した資金調達や上場の可能性を持つようになる としている。
創業者でアリババの会長職を2019年に退任している馬雲(ジャック・マー)氏がこのほど帰国し、杭州に戻ったタイミングでの重大発表となっており、関係性が取り沙汰されている。