最新の中国製量子コンピューター「悟空」、まもなくお目見え
中国の最新の量子コンピューター「悟空」が間もなくお目見えする。中国初となる量子半導体生産ラインが現在、悟空に搭載する量子半導体を生産している。
同生産ラインは安徽省合肥市で2022年1月に稼働。このほど中国国営テレビの中国中央電視台(CCTV)を通じて初公開された。過去1年で、量子半導体の生産に関連する設備24台を次々と導入するとともに、独自開発の専用設備3台を投入。1,500ロットの試作品を生み出した。
今年1月末に悟空に搭載する量子半導体の開発に成功し、現在、デバックを行っている。
開発プロジェクトを主導するのは合肥本源量子計算科技。同社は20年に中国初となる国産超伝導量子コンピューター「本源悟源1号」の開発に成功。自主開発した6ビットの量子プロセッサーを実装した。21年には2号機を発表している。
同社は、「今年も量子コンピューティングの実用化につながる各技術の難題を克服し、アルゴリズムの活用・実装を推進し、中国独自の量子コンピューター産業生態系を徐々に築いていく」としている。