マイクロソフト傘下のAI会社、研究開発向けに10億元調達
米マイクロソフトの中国会社で、人工知能(AI)製品を手掛ける北京紅棉小冰公司(Xiaoice)はこのほど、10億元(約197億円)を調達したと発表した。新たに得た資金は、AIを活用した同社のバーチャルヒューマンプログラム「AI Being」の技術開発に充てる。
小冰は来年3月までに、プログラム内で進行中のバーチャル従業員(AI Being Employee)30万人のバージョンアップを完了させ、デジタル社員の普及を推進する。
バーチャルヒューマンは、人間とほぼ同じ姿で人間らしい動きをするAIキャラクターを指し、世界に6億6,000万人が同社のバーチャルヒューマンは、自社開発の「アバターフレームワーク」技術に基づいている。例えば、顔や表情、体の動きなど全体的に本物と見分けがつかないほど自然なのは、主にXNR(Xiaoice Neural Rendering)と少量サンプル学習技術の組み合わせによるものだ。
小冰公司は2020年7月設立。同年以降だけでも3回の資金調達ラウンドを経て、21年には早くも企業価値は10億米ドル(約1,390億円)という評価を受けている。
中国のバーチャルヒューマン市場は2030年に2,700億元(約5兆3,257億円)規模に膨らむとの報告もある。