鴻海とベダンタ、インドでの半導体製造工場に195億米ドル投資

インドの英系天然資源大手、ベダンタ(Vedanta)と台湾のEMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業は13日、インドのグジャラート州に1兆5,400億インドルピー(約195億米ドル、約2兆7,690億円)を投資して半導体・ディスプレイ生産工場を建設すると正式発表した。

これに先立ち、ロイター通信は12日、両社の合弁会社がグジャラート州から設備投資や電力などの補助金を受けていたと報道していた。

合弁会社は、グジャラート州西部の最大都市アーメダバード近郊に設立する。ベダンタが60%、鴻海精密工業傘下の富士康科技集団(フォックスコン)が40%それぞれ出資する予定だ。

グジャラート州のBhupendra Patel首相は「この事業によって10万人以上の関連雇用が創出される」と歓迎。 同州政府は合弁会社に対しさまざまな支援策を用意しているとしている。

インド政府は、世界の半導体サプライチェーンにおける重要なプレーヤーとなることを目指し、100億米ドル以上を投資する半導体製造プロジェクトに事業に対し手の各種優遇を拡大する意向だ。

インドでチップ工場建設を発表したのは、半導体の国際コンソーシアム(企業連合)であるISMCと半導体関連のサービスを手掛けるシンガポールのIGSSベンチャーズに続きベダンタが3社目。最初の2社はそれぞれ南部のカルナタカ州とタミルナド州に工場を設立する計画だ。

インドの半導体市場は、2021年には272億米ドルとなった。26年までの年平均成長率(CAGR)は19%近くに上り、同年の半導体市場は640億米ドルに達すると予想されている。

Vedanta signs MoUs with Government of Gujarat to set up semiconductors and display fab unit

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