BOE、中国初の第8.6世代AMOLED生産ラインが量産開始

(BOEの発表より)

中国液晶パネル大手、京東方科技集団(BOE、北京市)は17日、四川省成都市に建設した中国初の第8.6世代AMOLED生産ラインの量産を開始した。高級中型OLEDパネル市場で韓国のサムスンとLG電子に対抗する。

京東方の第8.6世代AMOLEDラインは2290mm×2620mmという超大型ガラス基板を採用している。このサイズにおいて、京東方は中型OLEDの経済的切断という難題を解決し、コスト削減と効率向上を実現した。しかしより核心的なのは、技術工程における「両立」だ。これは世界初の、フレキシブルOLEDとHybrid OLEDの二重技術工程を採用したFMM(精細金属マスク)工程ラインである。フレキシブルの優位性を保持しながら、製品品質と生産効率を向上させている。

現在、業界にはFMM技術と非FMM技術の二つの路線が存在する。非FMM技術は技術成熟度や上流エコシステムの制約から進展が遅れている。京東方が堅持するFMM技術は、現時点でRGBフルカラー化において最も成熟した信頼性の高い方式だ。赤・緑・青の各色の蒸着を個別に制御できるため混色リスクが極めて低く、より鮮明な画質を実現する。これはまさに基盤となるディスプレイ技術のハードコアな世代交代といえる。

聯想(レノボ)の上級副社長でグローバルサプライチェーン責任者の関偉氏は現場で「京東方初の第8.6世代AMOLED生産ラインの正式量産に立ち会えることを大変光栄に思う。これはグローバルディスプレイ業界発展の重要な節目だ。この生産ラインは中型サイズ高級OLEDの技術突破から大規模量産への飛躍を実現し、わが国の高世代中型OLEDの空白を埋め、最先端ディスプレイ技術をすべてのユーザーに届けるものだ」と述べた。また、レノボはYOGA Air AI PCにこの生産ラインの製品をいち早く採用し、京東方とともにAI産業の新たな機会を共に掴んでいく方針だ。

第8.6世代AMOLEDラインの製品と一般的なスクリーンとの体験上の差異は色彩均一性にある。スクリーンが大きくなるほど蒸着と駆動の一致性確保は難しくなるが、京東方の第8.6世代ラインのスクリーンは大型サイズにおいてスマートフォン並みの色彩均一性を実現した。その背景には、基盤となる蒸着技術、バックプレーン工程、歩留まり管理の体系的な高度化がある。

産業規模の観点から見ると、京東方のこのプロジェクトへの総投資額は630億元(約1兆4931億円)で、敷地面積は1388ムー(約92万平方メートル)、中国ディスプレイ業界で投資規模最大の単体工業プロジェクトだ。設計生産能力は月産3万2000枚のガラス基板で、ガラス基板、発光材料、ドライバーチップなどの重要な環節を含む200社超の上下流企業の協調的なアップグレードを牽引する。

現在、京東方は四川・重慶地区にすでに3本の第6世代フレキシブルAMOLEDラインを展開しており、今回の第8.6世代を加えることで4本のAMOLEDラインのクラスターが形成され、世界最大規模かつ最も充実したサポート体制を持つフレキシブルOLED産業の集積地となる。

ノートパソコンとタブレットは最も直接的に恩恵を受ける市場だ。京東方は第8.6世代の経済的切断によるコスト削減に加え、LTPOの低消費電力特性を組み合わせることで、OLEDの三大障壁を基本的に解消した。今後より多くの中高級ノートパソコンやタブレットにOLEDスクリーンが搭載されることは想像に難くなく、コンシューマーエレクトロニクス業界は新たなアップグレードサイクルに突入するだろう。

車載市場もまた別の成長空間だ。車載ディスプレイは輝度・寿命・信頼性において民生用電子機器よりも厳しい要求があり、大画面化・多画面化のトレンドも顕著だ。OLEDの車載分野への普及率はこれまで低水準にとどまっていたが、第8.6世代ラインの量産による生産能力の拡大と技術の成熟に伴い、車載OLEDの大規模応用が現実味を帯びてきた。

さらに注目に値するのはAI PCだ。AI PCのディスプレイへの要求は解像度やリフレッシュレートにとどまらず、より低い消費電力、より高いスクリーン占有率、よりスマートなインタラクション適合性も含まれる。OLEDの本質的な優位性はAI PCの需要と高度に合致している。京東方は公告の中で、OLEDのAI PC産業への貢献を継続的に深化させていくと明言しており、ディスプレイパネルはスマートインタラクションの核心的な環節となっていく。

特别关注 | BOE(京东方)中国首条第8.6代AMOLED生产线量产 开启全球高端显示新篇章

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