BYDが5月からの値上げを発表、メモリ価格上昇受け

中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD、広東省深セン市)は28日、5月1日から「王朝」「海洋」「方程豹」の一部車種における自社開発の高度先進運転システム「天神之眼(God’s Eye)B」のオプション価格を9,900元(約23万1660円)から1万2,000元に引き上げると発表した。値上げ幅は2,100元。

BYDは今回の価格調整の理由について「グローバルなメモリハードウェアコストの大幅な上昇」によるものだと説明した。

2025年9月以降、需要の「爆発的」増加と生産能力の「急激な」逼迫などの要因により、グローバルなメモリ市場の需給ギャップが拡大し、メモリチップ価格は持続的に上昇しており、上昇幅も拡大傾向にある。国家発展改革委員会価格監測センターも先日、メモリチップが下流価格に与える影響への注意を呼びかける文書を発表した。

メモリコスト上昇の圧力が最終製品に波及し、スマートドライビングオプション価格の引き上げは自動車メーカーがサプライチェーンの変動に対応する通常の措置だ。1カ月前、NIOの創業者である李斌氏はメモリ価格の上昇がハイエンド新エネルギー車種に3,000〜5,000元のコスト増をもたらす可能性があると明かしていた。

公開情報によれば、天神之眼はBYDが全スタック自社開発した高度なインテリジェント運転支援の総合ソリューションで、現在A・B・Cの3グレードが展開されて異なる価格帯の車種をカバーしている。今回値上げとなる天神之眼Bは中高級インテリジェント運転に位置づけられ、LiDER(ライダー、高性能センサー)センシングハードウェアを搭載し、都市全域NOAナビゲーション・高速道路ナビゲーション・全シーンインテリジェント駐車などの高度な機能を備えており、BYDの主力ベストセラー車種に広く搭載されている。

BYDが以前公開したデータによれば、2026年3月末時点でBYDの運転支援車種の保有台数は285万台を超え、天神之眼システムが毎日生成するデータ量は1億8,000万キロメートル(km)超に達している。販売速報によれば、26年第1四半期(1〜3月)のBYD自動車の累計販売台数は約70万500台だった。

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