イラン報道「ホルムズ海峡は完全閉鎖」 船舶が引き返す 

停戦条件に違反と指摘

イランのテレビ局Press TVが現地時間8日に報じたところによれば、ホルムズ海峡は再び完全に閉鎖されており、一部のタンカーが引き返しを余儀なくされている。また同国のタスニム通信社が同日伝えたところでは、依然として多数の船舶がホルムズ海峡付近の海域に滞留しているという。

イランのイスラム議会のカリバフ議長は8日、ソーシャルメディアを通じて声明を発表し、「イランと米国の交渉はまだ始まっておらず、イラン側が提示した10項目の停戦条件のうち3項目がすでに違反された」と述べた。

声明では、「米国に対するイランの「根深い」不信感は米側が様々な形の約束を繰り返し破ってきたことに起因する」と指摘。「残念ながら、この状況が再び繰り返されている。トランプ米大統領はかつてイランが提示した10項目の停戦条件を『実行可能な交渉の基礎』と呼んでいたが、交渉が始まる前にその基礎が公然と損なわれた」と糾弾した。

カリバフ議長によれば、違反された内容は以下の3点。第一はレバノンでの停戦の実現で、パキスタンのシャバズ首相はかつてイラン・米国および両国の同盟国がレバノンを含むすべての地域での即時停戦に合意したと発表していた。第二はイランの領空侵犯の禁止で、イランのイスラム革命防衛隊が同日にファールス州ラール市上空で無人機を迎撃・撃墜したことがその理由とされている。第三はイランのウラン濃縮活動の受け入れだ。

米国ホワイトハウスのレヴィット報道官は8日の記者会見で、米国とイランが現地時間11日午前にパキスタンの首都イスラマバードで第1回会談を行うと発表した。米側が受け入れたのはイランが修正した新たな提案であり、当初提示された条件の内容ではないと述べた。

イランメディアの以前の報道によれば、カリバフ議長がイランの交渉団を率いて交渉に参加し、米側はバンス副大統領が団長を務めるとされていた。しかし事情を知る関係者によれば、イラン側の団長の人選はまだ最終決定されていないという。

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