百度の無人の自動運転タクシー、歩行者と接触事故

ネットで「不安の声」続出

中国インターネットサービス大手、百度(バイドゥ)傘下の自動運転配車サービスプラットフォーム「夢卜快ホウ(足へんに包)」が管理する完全自動運転車が今月7日、湖北省武漢市の交差点を横断中の歩行者と接触する事故を起こした。事故後の様子などを捉えた動画がインターネット上に拡散し、自動運転車の安全性を巡って議論を呼んでいる。

第一財経など中国の複数メディアによると、百度は8日、「事故は武漢市漢陽区の交差点で発生した。信号が青に変わり車両が発進した際に、横断歩道を赤信号で飛び出してきた歩行者と軽く接触した」と説明した。

ネット投稿された動画には、停車した自動運転車に近寄った交通警察が、車内に運転手がいないことに気づき動揺している様子が捉えられていた。

ネット上ではこの事故について、「自動運転技術に非はない。百度の技術に問題があったのだろう」といった、自動運転システムの社会的実装には賛同しながらも、そのプロセスは慎重であるべきとの声が上がった。

あるネットユーザーは、「人の命に係わる自動運転車は、無欠陥の状態になって初めて公道を走行させるべきであり、実用化には慎重に慎重を重ねなければならない。今回の実例は、夢卜快跑の自動運転サービスが無欠陥状態にはるかに及ばないにもかかわらず、多くの都市で広範囲に投入されていることを示した。その推進スピードの速さは、既存のタクシードライバーやネット配車ドライバーに『仕事を奪われる』という危機感を持たせるほどであり、その背後にある原因を探求すべきだ」と問題提起した。

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