小馬智行、トヨタと共同開発の自動運転ロボタクシーを初出展=中国国際輸入博覧会
中国自動運転技術のスタートアップ、小馬智行(PONY・AI、北京市)は5日、トヨタ自動車と共同で開発した純電気自動車(BEV)の自動運転タクシー(Robotaxi)のコンセプトカーを、上海市で開催されている輸入拡大を目的とした大型見本市「第6回中国国際輸入博覧会」で公開した。将来的には完全無人運転車の商用化を目指す。
トヨタ自動車と広州汽車集団(広汽集団)の合弁自動車メーカー、広汽豊田汽車(広汽トヨタ、広東省広州市)が生産するBEV「bZ4X」をベースに、小馬智行が開発した第7世代L4(特定の条件下における完全自動運転)レベルの自動運転乗用車ソフトウエアとハードウエアシステムが搭載されている。
センサーは、完全無人運転車の認識精度と安全性を向上させるため、LiDER(高性能センサー)とカメラ、ミリ波レーダーを含むマルチセンサー・ソリューションを採用。 ルーフには、完全無人自動運転サービス(Robotaxi)専用のデザインが採用され、前後に「運行中」、「車両旋回中」、「停車中」などの言葉が表示されるスクリーンが搭載された。周囲の車両や街の歩行者とコミュニケーションをとることができる。
小馬智行とトヨタ中国、広汽トヨタは今年8月、共同で10億元(約205億円)を出資して自動運転タクシー「Robotaxi」事業の合弁会社を設立すると発表。現在、三者はRobotaxiモデルを中心に車両プラットフォーム、自動運転システムの研究開発(R&D)を進めている。
小馬智行は、第7世代システムの研究開発を進めている。都市部への完全無人運転車両の商用化を目指しており、システムソリューションコスト低減を進めている。