テンセント、AIでドライバーの疲労軽減する特許技術
中国のインターネットサービス大手、騰訊科技(広東省深セン市、テンセント) は2月23日、自動車の運転技術に関する2件の特許技術を公開した。人工知能(AI)を使ってドライバーの疲労を軽減する技術として注目されている。25日智能製造網が伝えた。
特許技術の一つは、「車両の運転制御方法、装置、車載機器、読み取り可能な記憶媒体」と要約され、地図情報とAIを融合させた技術だ。車両が走行している地点の交通事故の確率と各ドライバーの状況を取得。一定区域の時間ごとのドライバーの数をAIで合理的に調整することで、ドライバーの運転操作回数を減少させ、ドライバーの疲労を軽減させることを狙う。
二つ目は、「車両運転のシミュレーション方法と装置」と要約された技術。現行のシミュレーション効果が低く、実際の状況との一致度が低いという技術的な問題を解決する。
テンセントは今年1月に自動車大手の浙江吉利控股集団(浙江省杭州市)と戦略的提携を締結し、両社はスマートコックピットや自動運転などの事業のデジタル化、低炭素化の推進などの方面で協力していくことで合意している。
テンセントのほかにも、中国の電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)やインターネット検索最大手の百度(北京市、バイドゥ)も自動運転技術を開発していることから、今後IT企業間での自動運転技術開発が過熱していくとみられている。