邁歩機器人が資金調達、リハビリ用外骨格ロボットを強化
新興の医療用ロボットメーカーの深セン市邁歩機器人科学技術はこのほど、1,000万元~1億元(約1億6,000万円~16億円)のA輪融資につづいて、数千万元を調達したと発表した。これを受け、同社は外骨格ロボットの研究開発(R&D)とブランド構築を加速する。2日付中国ロボット専門サイトのOFWEEKが伝えた。
今回は、投資会社の深セン星辰財富基金管理と脳心血管治療薬大手の海南四環医薬の共同出資に続いて、医薬品と医療機器メーカーの浙江徳寧医薬と投資会社の聯想創投集団が加わった融資だ。前回の資金調達は2020年8月で、聯想創投はこれまで4回の融資を行ってきた。
邁歩機器人は16年、深セン市に外骨格ロボット技術を専門として設立、国内外の有名大学の専門家を採用してきた。下肢のリハビリ用に「下肢康復外骨格機器人」、歩行練習用に「助行機器人」など、主に医療用リハビリロボットを開発している。邁歩機器人の「下肢康復外骨格機器人BEAR-H1」は、中国国内初の下肢のリハビリ用外骨格ロボットだ。
中国では高齢化に伴い、医療においてリハビリの需要が大幅に増加し、総合病院内のリハビリセンターやリハビリ専門病院、設備や専門医が不足している状況だ。特に脳卒中の患者は国内に2,000万人にも及び、うち80%は機能障害が残るとされる。脳卒中後の生存患者に積極的なリハビリを施せば、このうち90%が歩行できるようになり、30%が軽い仕事に復帰できるようになるとされており、リハビリロボットの活用が期待されている。