中国外骨格ロボットスーツの邁宝智能科技、数千万元を調達
中国で外骨格ロボットスーツ(パワーアシストスーツ)を手掛ける邁宝智能科技(江蘇省蘇州市)はこのほど、PRE-Aラウンド融資で数千万元を調達したと発表した。今回は、58産業基金(天津神奇匯股権投資管理)が独占的に投資。邁宝智能は獲得した資金で、外骨格ロボットスーツの市場開拓、技術チームの拡充、量産化を加速する。25日付創業邦が伝えた。
邁宝智能は2018年に設立した新興企業。技術チームは、中国内外から専門家を集めて、研究開発(R&D)、生産、販売を一体化、外骨格ロボットスーツのほか、移動や協働、レスキューにかかわるロボットの開発を進めている。
邁宝智能の製品のうち、腰補助用の「黄蜂シリーズ」では外骨格ロボットスーツを着用後、運搬労働者のエネルギー消費節約率は50~60%に達する。「飛燕シリーズ」のアシストスーツは、腰補助外骨格にモーター駆動を採用することで、単独で重量物の持ち上げや下ろすときに腰や腕にかかる負荷を軽減、30キログラム以上をサポート。同時に、ユーザーの動作習慣に適応して、自動的にユーザーとのマッチングが可能だ。主に産業物流や自動車組立に使われている。さらに、下肢の補助外骨格は、主にレスキューや消防、軍事部隊などの現場で活用されている。
邁宝智能の製品は、21年には日本、コロンビア、カナダ、韓国など、多くの国や地域に輸出。労働力のコスト上昇と消費のアップグレードにより、外骨格ロボットスーツなどの商業化は加速。軍事、リハビリなどの医療、商業市場に強い需要で推移している。