電池材料メーカーがIPO、硫酸マンガン事業で12億元調達へ
中国電池材料メーカーの埃索凱科技股フン(湖南省長沙市)がこのほど、中国版ナスダックとされる深セン証券所の科創板(スターマーケット)に上場する予定だ。電気自動車(EV)市場拡大で需要が増す電池材料メーカーの上場が相次いでいる。
今回のIPOでは、深セン証券取引所科創板で3,903万元以下の普通株式(A株)を公募し、12億元(約294億円)の資金調達を見込んでいる。年産15万トン規模の高純度硫酸マンガンの新工場の建設(調達額8億元)のほか、補助運転資金(調達額4億元)に充てる。
埃索凱は2000年の設立。主に新エネルギー電池グレードの硫酸マンガン、硫酸亜鉛製品の研究開発、製造、販売に従事している。 湖南省、深セン市、広西チワン族自治区にそれぞれ研究開発センター、戦略センター、製造センターを設置し、香港、中国、北米に100%子会社を設立している。
09年には、電池用の硫酸マンガンの量産化に成功している。顧客には寧徳時代新能源科技(CATL)の子会社の普循環、華友コバルト業、中冶瑞木、長遠リチウムの子会社金馳能源などがある。
埃索凱の2022年の売上高は11億700万元、純利益は8,433万6,000元だった。