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BYD、保険会社を買収し免許取得 EV・自動運転販売拡大の要に
中国銀行保険監督管理委員会の公式サイトによると、中国の電気自動車（EV）大手、比亜迪（BYD、広東省深セン市）がこのほど、インターネット損害保険会社の易安財産保険（広東省深セン市）を完全買収し、保険免許を取得することになったことが分かった。自動車メーカーによる保険業界への参入は、データと技術の面で自動車メーカーの優位性を高め、EVなどの販売を後押しするとみられている。
易安財険はもともと中国４大専門ネット保険会社の一つ。2016年に開業が認可され、登録資本金は10億元。その後、支払能力不足などを理由に22年６月末に破産再建を申請、同年７月に易安財険の管理者が再建のための戦略投資家募集を開始し、BYDが再建投資案を提出していた。
自動車消費市場の継続的な拡大とともに、自動車保険市場も拡大を続けている。 BYDのほか、小鵬汽車（シャオペン）、上海蔚来汽車（NIO）、理想汽車（Liオート）、米テスラ、BMW（中国）などの企業も保険業界に参入している。
BYDも保険業界に関わるのは今回が初めてではなく、22年３月に登録資本金5,000万元（約９億7,000万円）で「比亜迪保険経紀」を設立している。
中国銀行保険監督管理委員会のデータによると、中国における22年と23年第１四半期（１〜３月）での財産保険会社の保険料収入はそれぞれ１兆4,900億元と4,667億4,000万元となり、このうち自動車保険の保険料収入は821億元、2,087億元で、それぞれ保険料収入の55.22％と44.72％を占めた。 申万宏源証券研究院によると、25年には新エネルギー車（NEV）の保険料規模は1,543億元に達し、自動車保険料全体の約15.7％を占めると予想されている。
