通富微電、44億元増資し高付加価値半導体の封止・検査能力を強化

半導体のパッケージング・テストを手掛ける通富微電(江蘇省南通市)は9日、第三者割当増資で最大44億元(約994億4000万円)を調達し、4つの封止・検査(後工程)能力強化プロジェクトへの投資および運転資金の補充に充てる。高度化が進む半導体封止・検査分野における事業基盤と競争力を全面的に強化する方針だ。
自動車など新興アプリケーション向け封止・検査能力強化プロジェクトでは、車載規格など高信頼性が求められる用途を中心に、厳格な自動車用電子部品基準に適合した従来型パッケージの生産能力を拡充する。同時に、高付加価値チップに対する試験・検証能力を強化し、自動車の知能化・電動化によって拡大する需要に対応する。
メモリチップ向け封止・検査能力強化プロジェクトでは、FLASHやDRAMなどの製品を対象に、高積層化・高信頼性といった要求に対応可能な先進的メモリ封止・検査能力の拡充を図る。高速なデータアクセスや大容量ストレージへの市場ニーズの高まりに応える狙いだ。
ウエハーレベル封止・検査能力強化プロジェクトおよび高性能計算・通信分野向け封止・検査能力強化プロジェクトは、いずれも先進パッケージ技術に重点を置く。前工程のウエハーバンピングから後工程のフリップチップ(FC)、システム・イン・パッケージ(SiP)に至るまでの一体化技術体制を強化し、AI(人工知能)、高性能計算、先進通信分野における超高演算性能、高集積化、小型・薄型化といったチップ進化のニーズに対応する。顧客に対しては、ワンストップ型の高付加価値封止・検査ソリューションを提供する方針だ。



