上海汽車傘下のロボタクシー「享道出行」、10億元超を調達
中国自動車最大手の上海汽車集団(上海市、SAIC Motor)は15日、傘下の「享道Robotaxi」を手がける上海賽可出行科技服務(上海市、享道出行)がBラウンド融資で10億元(約199億円)を調達したと発表した。企業評価額は10億米ドル(約1,345億円)に達する見通しだ。
上海汽車集団、北京魔門塔科技(Momenta)、高行管理咨詢などが投資した。
享道出行は2018年の設立。昨年12月に中国国内初となるL4(特定の条件下における完全自動運転)タクシー運営プラットフォーム「享道Robotaxi」の運行を開始。現在、上海市と蘇州市(江蘇省)に100を超える運営拠点を設置してサービスを展開している。
享道Robotaxiは、上海汽車集団の人工知能(AI)実験室や魔門塔科技の自動運転ソリューションを活かし、ロボタクシーでのL4技術の運用を推進している。
魔門塔科技にはトヨタなどが出資しており、L4の自動運転ソリューション「MSD」を手がけている。同社は享道出行と業務提携後、今回のラウンドで享道出行に資本を注入した。共同でロボタクシーの運営データを蓄積し、データドリブンな高速PDCAによる技術開発でロボタクシーの規模化を目指す。