センスタイムが将棋ロボ、家庭向け市場参入

中国の人工知能(AI)関連スタートアップの商湯科技開発(香港、センスタイム)は9日、AI搭載の将棋ロボット「元夢卜SenseRobot」を発表した。同社初の民生用AI製品で、徐立董事長兼最高経営責任者(CEO)は、「一般消費者市場に向けた初の試みだ」と意気込んだ。

一般家庭での娯楽、および子供の将棋教育を想定した製品で、価格はスタンダートモデルが1,999元(約3万9,945円)、ソフトウエアのコンテンツを強化した「Pro」モデルが2,499元。BtoC市場シェアトップの「天猫」(Tmall)で予約販売を開始した。

同社は今後5年間の事業目標の一つとして、「安定かつ持続的な収益能力とバランスのとれた健全な業務構造の形成」を掲げている。消費者と直接つながる事業モデルは、同社にとっては全く新しい領域となる。

同社の現在の事業別売上比率は、「スマート商業」が39.2%、「スマートシティー」が47.6%と、法人向けや行政向けが主流。消費者向けの「スマート生活」(8.9%)と「スマートカー」(4.3%)の比率は小さい。

センスタイムが発売した家庭向け将棋ロボット(同社リリースより)

SenseTime Creates the First AI Chinese Chess Robot for Family Entertainment with Endorsement from Olympic Gold Medalist Guo Jingjing

Tags: , , ,

関連記事