中国が大型ロケット打ち上げ成功、独自の宇宙ステーションに実験施設

中国は24日、大型ロケット「長征5号B」の打ち上げに成功したと発表した。独自の宇宙ステーション建設に向け、連結する2基目の宇宙実験施設を搭載している。

日本時間の7月24日午後3時22分、広東省海南市にある文昌航天発射場から長征5号Bを打ち上げ、同3時30分にロケットと宇宙実験室「問天」の分離に成功して、予定の軌道に入った。

中国独自の宇宙ステーション基幹施設「天和」に連結する問天は、宇宙の環境で植物や動物の発育など、生命科学の研究を行う施設として、作業室、エアブレーキ室、資源室の3つの部分から構成している。船体は全長17.9メートル、直径4.2メートル、発射重量は約23トンで、中国最大のフレキシブル太陽翼を配備しており、連結後に翼を広げると55メートルに達する。また、1日平均430キロワット(kW)以上の発電量を持ち、宇宙ステーションの稼働に十分なエネルギーを供給できる。

中国の宇宙ステーション建設計画では、10月にも3基目となる実験施設「夢天」の打ち上げを予定している。成功すれば、独自の宇宙ステーションが完成する。

打ち上げに成功した中国の宇宙ロケット「長征5号B」。宇宙ステーションの実験室「問天」を搭載している(中国載人航天工程の公式サイトリリースより)

问天实验舱发射任务取得圆满成功

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