華為、1~9月の純利益は14%減 特殊要因が剥落
中国通信機器大手の華為技術(広東省深セン市、ファーウェイ)が発表した2024年1〜9月期業績は、純利益が前期比13.8%減の629億元(約1兆3689億円)だった。
華為の1~9月の減益について財務に詳しい関係者は、特殊要因の剥落を要因に挙げた。前年同期は、スマートフォンのサブブランド「栄耀(Honor)」に関する事業とサーバー事業の売却で特別利益を計上した。
一方、売上高は28.3%増の5859億元となり、米国の制裁を受ける前の2019年同期の水準に迫るまでに回復した。
売上高に対する各事業部門の貢献度は業績報告に記載されなかったが、スマートフォンなど端末事業、スマートカーソリューション事業、コンピューティング事業が業績回復をけん引したとみられる。
米IT調査会社のIDC社によると、今年第3四半期(7~9月)の華為のスマートフォン出荷台数は前年同期比42%増加し、業界シェアは15%に拡大した。
華為の自動車部門であるBUを前身とする「深セン引望智能技術」は、今年上半期(1~6月)に黒字転換した。