米テスラが新型電池4種を開発へ、ロボタクシーなどに搭載

米電気自動車(EV)大手テスラは、電動ピックアップトラックのサイバートラックや、近く発売予定の自動運転タクシー「ロボタクシー」などのEVに搭載する新型バッテリーを4種開発する計画だと、米テクノロジーニュースサイトのジ・インフォメーションが関係筋の話として3日伝えた。2026年の完成を目指しており、電池の同時開発数で同社史上最多になるという。

テスラは2020年9月、高エネルギー密度かつ生産コストを削減したEV用新型電池セル「4690」を発表した。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は当時、同電池によって価格を2万5000米ドル(約365万円)に抑えたEVの市場投入が可能になったとコメントした。テスラはその後、新型の「4680」型セルの生産が自社のEV全シリーズのコスト削減を実現するカギとなると説明していた。

しかしジ・インフォメーションの報道によると、4680バッテリーの開発は問題に直面しており、テスラはその改良版「4680D」の生産を推進している。同電池セルの歩留まり率を年末に90%に高める目標を掲げ、2025年第2四半期の量産開始を目指している。テスラは来年、4680Dを搭載したサイバートラックを週に2000~3000台生産する計画を掲げている。

報道によると、テスラが2026年に投入予定の新型バッテリー4種は4680Dの改良版で、そのうち社内コードネーム「NC05」とされる1種は、ロボタクシーに搭載する。マスクCEOは来週に予定するロボタクシーの発表イベントで、同電池を発表する予定という。

報道が事実ならば、新型電池の発表のタイミングからみて、ロボタクシーは最短で2026年に投入されることになる。

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