「Kirin 9010」搭載の華為最新スマホ「Pura 70」を性能測定
中国の通信機器大手、華為(ファーウェイ、広東省深セン市)がリリースした最新スマートフォン「Pura 70」シリーズの最上位機種「Puro 70 Ultra」に関して、中国のIT系ネットメディア・中関村在線は19日、スマホの性能を測るベンチマークソフトなどを使って独自に実施した“性能測定”の結果を伝えた。
Androidスマートフォンの性能を測定できる無料アプリ「Antutu(安兎兎)」によると、「Puro 70 Ultra」のベンチマークスコアは94万点で、事前予想と合致した。
また、CPUやメモリの性能を測定するためのベンチマークツール「GeekBench 6.2」では、「Puro 70 Ultra」のCPU性能が室温環境下でシングルコア1431点、マルチコア4430点となり、前世代モデルから得点アップした。放熱モード下では、それぞれ8.4%上昇の1440点、7.6%上昇の4436点だった。
一方、GPU性能には相当の改善の余地がみられた。グラフィックスベンチマークアプリ「3DMark」のWild Life Extremeテストは、室温下で1575点、放熱モード下で1577点にとどまった。
ゲームのグラフィック性能は、世界的に大ヒットしたオープンワールドRPGゲーム「原神」の平均フレームレートが60.2fpsに高まった。
充電速度の実測テストは、最大100Wの高出力に対応したケーブルを使った室内での急速充電で、30分で93%の充電を実現した。
「Pura 70」シリーズは華為が独自開発した7nmプロセスの最新チップ「Kirin 9010」を搭載していることに注目が集まっている。「Kirin 9010」は、2023年9月発売の「Mate 60 Pro」に搭載された「Kirin 9000s」の改良版で、プライムコア(1個)のクロックスピートは2.3GHzで、2.18GHzのパワーコア3つと、1.55 GHzのエフィシェンシー・コア4つを加えたオクタコア構成となっている。