日精樹脂、浙江省海塩県で新工場稼働 中国で射出成形機の生産能力増強
プラスチック射出成形機メーカーの日精樹脂工業(長野県埴科郡)は13日、中国浙江省海塩県で建設を進めていた射出成形機生産の新工場が1月から稼働を開始したと発表した。
中国では2009年7月に同社初の海外工場として、江蘇省太倉市に100%出資の生産子会社、日精塑料机械(太倉)を設立。22年1月には中国で2拠点目となる生産子会社、日精塑料机械(海塩)を設立し、新工場の建設を進めていた。
海塩工場は、中国における生産能力の拡大と部品加工の内製化によるコストダウン推進を目的として、当面電気式射出成形機NEXシリーズの型締力294kN(30トン)・490kN(50トン)の2機種の組立てを行うほか、鋳物を中心とした部品加工を内製化し、太倉工場にも供給していく。このため、工作機械4台と自動搬送装置、ラックを組み合わせたFMSラインを構築し、24時間の全自動加工も可能としている。射出成形機の生産能力は、当面15台/月を予定している。