上海警察が14人の身柄拘束、ファーウェイ技術を窃取か

上海警察はこのほど、半導体技術に関する企業秘密を侵害したとして、半導体設計会社に勤務していた元従業員など14人の身柄を拘束したと発表した。14人が所属していた企業名は公表されていないものの、業界内ではこの件について、中国家電メーカーの小米科技(シャオミ、北京市)が出資する尊湃通訊科技(南京)が、中国通信機器大手の華為(ファーウェイ)の半導体設計部門、海思半導体(ハイシリコン)の重要技術を窃取した事件に関連しているとの見方が濃厚だ。

騰訊網などによると、技術窃取が指摘されているのは、尊湃通訊が開発した無線LAN(WiFi)チップ。技術鑑定の結果、同チップは海思のWiFiチップ「Hi1152 V100」の商業秘密の9割以上と同一性が確認された。

尊湃通訊はWiFiチップの開発を手掛けるスタートアップで、2021年3月に設立された。設立からわずか2カ月後にエンジェルラウンドで1億元(約20億)規模の資金を調達。22年5月に完了したプレAラウンドで、小米の100%出資子会社の瀚星創業投資からの出資を獲得した。

小は24日、SNSの公式アカウントを通じて、今回の件についてコメントした。「あるチップ会社と小米に関連するうわさや事実に反する報道がインターネット上に拡散しているが、これらの無責任で完全に事実と合わない情報に対して、われわれはすでに証拠を取り、当局に通報した。今後、すべてを明らかにする」とし、「瀚星創業投資は22年にあるチップ会社の資金調達に参加したが、これは極めて正常な投資行為だ」と表明した。

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