中国探査機の火星着陸成功、海外から祝辞続々

無人探査車「融号」を搭載した中国初の火星探査機「天問1号」が15日、火星への着陸に成功し、各国の宇宙機関や専門家らの祝辞が相次いだ。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は同日、科学ミッション総局の準管理者を務めるトーマス・ザブーケン氏の祝賀コメントをSNSの公式アカウントに掲載。欧州航空安全局(EASA)は同日、中国国営テレビ局の英語ニュースチャンネルが報じた着陸成功のニュースを公式SNSに転載し、祝賀の意を表した。ロシア航空宇宙局もオフィシャルホームページを通じて、祝辞を送った。

英科学雑誌『NATURE(ネイチャー)』は、イタリア国立宇宙物理学研究所(ボローニャ)の惑星科学者ロベルト・オロセイ氏のコメントを引用し、「今回の火星探査ミッションの実施は、中国にとって巨大な飛躍だ。NASAが数十年にわたる数回のチャレンジを経てようやく実現に至った目標を1回で成功させた」と評した。

英放送局「BBC」、米誌ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)、米紙ニューヨーク・タイムズ、日本の共同通信社といった海外の主要メディアもこぞって天問1号の着陸成功を報じた。

天問1号は、中国が2020年7月23日に打ち上げに成功し、21年5月15日に着陸に成功した初の火星探査機。国営軍事企業の中国航天科技集団(CASC)が設計製造した。探査機の総質量は約5トンで、周回機には各種カメラのほか、磁力計、地中探査レーダー、赤外線分光計、荷電粒子・中性粒子センサーを搭載する。探査車の質量は約240キログラムで、太陽光で駆動し、各種カメラのほか、レーザー誘起ブレークダウン分光計、磁場検出器、地中レーダーなどを搭載。約90火星日(約90地球日)間稼働する予定で、地形や地質、気象の調査を予定している。

中国航天科技集団の公式ウェブサイトより

中国航天科技集団の公式ウェブサイトより

多国主流媒体盛赞天问一号着陆火星!NASA欧洲航天局祝贺

中国航天科技集团公司

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