中国電池大手の国軒高科、米イリノイ州に20億ドル規模工場
中国の大手電池メーカー、国軒高科(Gotion High-tech、安徽省合肥市)は、米国イリノイ州に大型工場を新設する。投資規模は20億米ドル(約2,937億円)に達し、来年の稼働を予定する。
9日付快科技によると、新工場はシカゴ南部のマンテノに建設予定で、敷地面積は150エーカー。リチウムイオン電池セル、電池パック、エネルギー貯蔵システムを生産する。年産能力は、電池セルが40ギガワット時(Gwh)、電池パックが10Gwhを予定する。
国軒は、イリノイ州から5億3,600万米ドルの補助金を受けるほか、向こう30年間で合計2億1,300万米ドル相当の税優遇を受ける資格を得る。
イリノイ州知事のJ・B・プリツカー氏は声明で、「国軒の新工場は2,600人の雇用を生み、製造業の分野で過去数十年来、最も重要な投資プロジェクトになる」と発表した。
国軒は、米ミシガン州グランドラピッズに24億米ドル規模の工場を建設する計画もある。
このほか、米エンジンメーカーのカミンズはこのほど、独ダイムラー・トラック・ホールディング、米トラックメーカーのパッカー、中国のリチウムイオン電池メーカー、「恵州億緯鋰能(EVEエナジー)」と共同で、米国に電池工場を建設すると発表した。